2021-03-29

東北大学 原子炉廃止措置基盤研究センター(CFReND)シンポジウム

令和3年度 東北大学 原子炉廃止措置基盤研究センター(CFReND)シンポジウム
  「廃止措置基盤研究フロンティアへのチャレンジ」の開催について

 

1.開催趣旨:

2011年に発生した東京電力㈱ 福島第一原子力発電所(以下、1Fという。)の事故から10年を迎えた現在、今後長期に亘ることが予想されている同発電所1~3号機の廃止措置は、国家の威信を賭けた大事業としてオールジャパン体制で懸命な努力がなされています。この世界にも前例の無い大きな課題(技術的挑戦)を解決し、廃止措置を安全かつ着実に進めていくための我が国関連組織の総力を挙げた取組みです。

東北大学は「東日本大震災からの復興・新生の先導」を全学ビジョンに掲げ、その実現のために「福島第一原子力発電所の廃止措置への貢献」を最重要課題の一つとして平成26年度より廃止措置基盤研究と人材育成に取り組んできました。2016年12月1日には、それまでの活動をさらに発展させ、我が国の基礎・基盤研究をリードするため、全学組織として「原子炉廃止措置基盤研究センター(CFReND))」を設置し、1Fにおける原子炉の安全かつ着実な廃止措置に資する基盤的な研究及び技術開発を行ってきました。また、2020年4月には1F廃炉の実施主体である東京電力ホールディングス㈱福島第一廃炉推進カンパニーとの間で、CFReNDに共同研究部門「1F廃炉支援基盤研究部門」を設置しました。

以上を踏まえ、本センターでは、1F事故発生から10年を経過した節目の年を迎え、これまでの活動を振り返るとともに、1F現場ニーズを踏まえ、新たな目標を設定してそれに向かって積極的な取り組みを展開していくきっかけとするため、下記の通り、シンポジウムを開催することとしました。

2.開催日時:令和3年4月17日(土) 13時00分~17時30分

3.実施方法:オンライン(Zoom使用)

4.申し込み方法:こちらのURLよりお申込みください
https://forms.gle/W3u7uLUWu9wo8skd8   締め切りました。

5.対 象:学内ならびに学外関係者等(特に関係官庁、大学・研究機関、産業界を中心に)

6.主 催:東北大学 原子炉廃止措置基盤研究センター

7.プログラム(敬称略):

13:00~13:05 開会挨拶   東北大学   理事・副学長(共創戦略・復興新生担当)
                                  佐々木啓一   

13:05~13:10 来賓挨拶   文部科学省 原子力課 放射性廃棄物企画室長      有林浩二

13:10~13:40 招待講演「福島第一原子力発電所の現状と課題、そして東北大学による廃炉研究への期待(仮題)」
東京電力ホールディングス(株)福島第一廃炉推進カンパニー
                   プロジェクトマネージメント室長 松本純一

13:40~14:00 これまでの東北大学原子炉廃止措置基盤研究センターの活動と今後
東北大学 原子炉廃止措置基盤研究センター            センター長   渡邉 豊

14:00~14:05 休憩(5分)

【第1部】CFReNDの研究紹介

14:05~14:20  極低エネルギーβ核種連続測定システムの開発(東電共研)
                      1F廃炉支援基盤研究部門  松山成男

14:20~14:35 キャビテーション噴流を用いた表面除染ならびに鋼構造物の切断技術の開発(東電共研)
                                                                 1F廃炉支援基盤研究部門  祖山 均

14:35~14:50 低圧コールドスプレー技術を用いた原子炉内配管のき裂補修技術の確立(東電共研)
                                                                 1F廃炉支援基盤研究部門  小川和洋

14:50~15:05 原子炉建屋の鉄筋コンクリート構造躯体の構造安全性・健全性に関するモニタリング技術と性能評価法のフィージビリティスタディ(東電共研)
1F廃炉支援基盤研究部門  前田匡樹

15:05~15:20 α/β/γ線ラジオリシス影響下における格納容器系統内広域防食の実現:ナノバブルを用いた新規防食技術の開発(英知事業)
廃止措置リスク管理技術研究部門  渡邉 豊

15:20~15:30 休憩(10分)

【第2部】パネル・ディスカッション

廃止措置は日本にとって重要な課題であるが、一般市民にとって俯瞰的な視点からの理解は非常に困難であることを前提に考える必要がある。廃止措置事業に関する技術的な視点からの分かりやすいコミュニケーションを行うことはもちろん重要であるが、最も重要なのは一般市民からの信頼を獲得することなのではないだろうか。

本パネル・ディスカッションでは、リスクコミュニケーションをベースに、廃炉事業に関する社会からの信頼の獲得に向けてどのような取り組みを行うべきかを議論する。

15:30~17:25 テーマ「廃止措置事業への社会の信頼の獲得に向けて」

座長(ファシリテータ):

東北大学 原子炉廃止措置基盤研究センター 教授                     高橋 信

パネリスト:

東京慈恵会医科大学 准教授(元相馬中央病院 医師)                   越智小枝

大阪大学 社会技術共創研究センター 准教授                     標葉隆馬

東京電力HD(株)福島第一廃炉推進カンパニー
         プロジェクトマネージメント室長                    松本純一

東北大学 原子炉廃止措置基盤研究センター センター長                  渡邉 豊

17:25~17:30 開会挨拶  原子炉廃止措置基盤研究センター 副センター長     前田匡樹

 


) Center for Fundamental Research on Nuclear Decommissioning

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